軽貨物ドライバーお役立ち情報

軽貨物ドライバーの旦那が過労死しないか心配

軽貨物ドライバーの過労死(特にエコノミー症候群)について、心配されている方は多いと思います。

過労死を防ぐ対策を知ることで、軽貨物ドライバーのQOLを高めていきたいですね。

ということで、今日は『軽貨物ドライバーの過労死対策』についての記事となります。

軽貨物ドライバーの過労死

軽貨物ドライバーの仕事は時に過酷です。一人で車を運転し、片道900km以上走るなんて当たり前。荷物を降ろして、そのままトンボ帰りすることも。

帰りの高速代が出ないため、下道を選択する軽貨物ドライバーがほとんどではないでしょうか。下道を使うため、時間が余計にかかるので心身ともに疲労します。

軽貨物ドライバーは、ほとんど運転席に座りっぱなし、休憩時に車外に出て軽く手足を動かすのが、せめてもの運動となる場合も多く、下記のトラブルに見舞われがちです。

  • エコノミー症候群
  • 睡眠不足による体調不良
  • 眼精疲労

 

コンビニ配送をしていた40代前半のドライバーが、過労による大動脈解離で亡くなった記事などをネットで見ると、本当に他人ごとではありません。

フリーランスの軽貨物ドライバーの場合、仕事を選ぶのは自己責任ですし、労災も関係ないので状況は非常に厳しいものとなるはずですし。

過労死を防ぐための手段を講じて、自分の身を守るほかにありません。

軽貨物ドライバーが過労死を防ぐためのポイント

1.水分をこまめに摂る

時間に余裕がない場合、トイレに行く回数を気にして水分の摂取を抑えだち。これが一番危険です。

水分の摂取が少ないと、血液がドロドロになり血流が悪くなります。これが万病を引き寄せて爆発させる着火となることが多いのです。

トイレの回数は気になると思いますが、それより健康を損なわないことの方が大切です!

水分はこまめに摂るほうが良いです。水分は、ジュースやお茶ではなく、「水」が一番良いと看護師の友人が言っていました。

2.最低限の睡眠時間を確保する

案件によっては、睡眠時間を確保することなく、寝ずに走らなければならない場合も多々ありますよね。

荷主はこちらの健康については何ら保証してくれません。

自分の身は自分で守るしかない。時には、どうしても間に合わない無理な案件だってあるのですから、辛いときは思い切って仮眠をとることが大切だと思います。

睡眠不足の弊害は、様々です。特に運転時に睡眠不足が与える影響は、

  • 体内の血糖値の上昇
  • 眠気による居眠り運転
  • 心疾患の発生リスク向上

などが挙げられます。血糖値が上昇した後、急降下する際に気分が悪くなる「血糖値スパイク」に陥る運転手も多いそうです。

睡眠不足による居眠り運転は、事故の誘発率を高めますし、睡眠不足による血管の収縮・血流の不足が心臓機能に負担をかけるといわれています。

ちなみに、睡眠不足の場合、心臓発作のリスクは3倍近くに跳ね上がり、脳卒中のリスクも最高で4倍ほど高くなるという研究結果もあるほどです。

短い仮眠だけでも良いので、なるべく体を休めてほしいものです。

3.できるだけ足を動かす

エコノミー症候群と聞いて思い浮かべるのは「飛行機のロングフライト」ですよね。でも、長時間同じ体制で運転する軽貨物ドライバーも、エコノミー症候群には気を付けるべきです。

ずっと同じ体制で運転していると、特に下半身に血行不良が発生します。血液が固まって血栓という塊が出来てしまうことがあります。

さて休憩と、車から降りて地上に立った時。その血栓が血流に乗って肺へ流れこみ、肺で塞栓を起こしてしまう。

エコノミー症候群の死亡率は10%~30%。「症候群」という名前で軽視されがちですが、軽くみてはいけない症状です。正式には、深部静脈血栓症/肺塞栓症という病名です。

 

1.深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)とは
○ 車中で寝泊まりするなど、長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると静脈に血の固まり(深部静脈血栓)が でき、この血の固まりの一部が血流にのって肺に流れて、肺の血管を閉塞してしまう(肺塞栓症)ことにより、 生命の危険を生じる可能性がある病気です。
○ 大腿から下の脚に発赤、腫脹、痛みが出現したり、胸痛、息切れ、呼吸困難、失神等の症状が出現した りします。

引用:

深部静脈血栓症/肺塞栓症 (いわゆるエコノミークラス症候群)について
厚生労働省厚生労働科学研究事業「難治性疾患克服研究」 血液凝固異常症研究班作成

 

  • 体がフワフワする
  • 息切れがする
  • 足に力が入らない

長時間に及ぶ運転時、このような症状が出たら、エコノミー症候群症候群を疑うべきかもしれません

長時間運転する場合、ぜひとも気を付けてくださいね。

 

以上を踏まえ、運転時の自分の身は自分で守れるよう、ぜひ対処してみてくださいね。