軽貨物ドライバーの嫁から見た風景

台風でも被災地でも軽貨物ドライバーは走る

「え、走るの???」

・・・おもわず言ってしまいました、旦那に。

だって、台風が来るとわかっているのに、過去最大級の台風と報道されているのに、「台風19号に沿って北上する」配送ルートなんですもん。。。

私は勝手に、思いこんでいました。

「台風19号が過ぎ去るまで、家で一緒に居てくれる」と。

軽貨物ドライバーのプライド

旦那は、案件を頼まれたとき、即座に「行きます」と答えたそうです。

運ぶ荷物が、「非常時に必要な物資」だったから。

  • 乾電池
  • 懐中電灯
  • 衛生用品

依頼主は、某大手コンビニ。

軽貨物車両に、載せれるだけの物資・350kgを積んで、
旦那は台風に向かって走りました。

高速道路は分断され、
瓦礫が舞い、
風のトルネードが車両を左右に揺さぶり、
「少しでもハンドル操作を誤ったら、終わり。」

そう思いながら、約500kmを走りぬけたそうです。

私は、自宅でニュースを見ながら、旦那の安否を想う。
何もできない。私には、何もできない。

本当に、辛かったです。

被災された方の比ではありませんが、
危険を顧みず、

” 少しでも、困っている方の役に立てれば ”

という想いと、軽貨物ドライバーとしてのプライド。

私は、旦那に対して尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

 

誰も、家族を置いて、危険の中に身を置きたくない。

でも、必要とされたからには、

プライドをかけて、俺は荷物を届ける!

なんて素敵なんでしょう。なんて男らしいのでしょう。

無事に、物資は現地に届けられ、
旦那も無事に、帰宅しました。

泥のように眠りに入る様を見て、

本当にお疲れ様。無事に帰ってきてくれて、ありがとう。

そして、物資を届けたことで、少しでも状況が緩和される人が居ますように。

そう願わずには、いられませんでした。

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